ラグビー日本代表のヘッドコーチ(監督)に、ジェイミー・ジョセフ氏が就任しました。詳しくはリンクの記事を読んでいただければと思います。

エディー・ジョーンズ前ヘッドコーチが退任してから、誰が後任になるのかということについて気を揉んでいましたが、今年の初めにジェイミー・ジョセフが就任するという発表を聞き、私個人的にはすごく嬉しい気持ちになりました。

ジェイミー・ジョセフは、ニュージーランド人ですが、今、世界のトップコーチはニュージーランド人のコーチが大多数を占めています。また、ジェイミー・ジョセフは、プレーヤー時代には、オールブラックとして20キャップを有し(国際試合を20試合経験)、1995年のラグビーワールドカップにも出場したことのある名選手です。その後、日本のサニックス(福岡)でプレーをした経験があり、1999年のワールドカップには日本代表として出場し、日本代表として9キャップを有しています。

世界最高峰のニュージーランドから、日本のことをよく知る人物が日本代表のヘッドコーチとなったのですから、これ程良い話はありません。

さて、ジェイミージョセフは、選手引退後、ウェリントンの州代表のアシスタントコーチ、ヘッドコーチを合計7年務め、さらには2011年から2016年までスーパーラグビー(世界最高峰のラグビーリーグ)、ハイランダースのヘッドコーチを務めました。コーチング歴としては下積みも含めて申し分ないということになります。

ハイランダースのヘッドコーチ就任後、成績は振るわず、2013年には14位となってしまいましたが、トニー・ブラウンというアシスタントコーチを迎えて、2015年には優勝を成し遂げました。世界最高峰のリーグでの優勝ですから、世界最高のラグビーをしたということになります。私は、その変遷を具に見てきていましたが、ジェイミー・ジョセフには、自分1人でうまくいかないのであれば、新たなアシスタントコーチを迎えてチームを変えていこうという思考の転換、懐の深さを感じました。また、いざ困ったときに頼れる人脈の広さをも感じました。

上に立つ人物は、個人として確立したラグビー観、強化方針、ポリシー、規律を守らせる力、ラグビーを楽しませる力を持っている必要があるとは思いますが、困ったときに頼れる人脈を幅広く持っているということも必要なのではないかと考えます。

そういう意味からすると、ジェイミー・ジョセフは、日本代表のヘッドコーチとしてふさわしい人物なのであろうと思います。

さて、トニー・ブラウンですが、ジェイミー・ジョセフの招へいにより、日本代表のアシスタントコーチになることが決まっています。ハイランダースの優勝を担った2人が日本代表のコーチを務めるということでとても楽しみです。

トニー・ブラウンもまたオールブラックスを経験した名選手で、長らく日本の三洋電気でプレーした日本のラグビーをよく知る人物です。

ジェイミー・ジョセフ率いる日本代表が成功することを楽しみにしています。

 

http://www.jsports.co.jp/press/article/N2016090616592703.html